「ユンハンス」と聞いて、多くの時計ファンが思い浮かべるのは、バウハウスデザインの傑作「マックス・ビル」のような、極限までシンプルを極めたドレスウォッチでしょう。
しかし今回ご紹介する「1972 クロノスコープ」は、そんな物静かなイメージを鮮やかに覆す、タフでスポーティーなエネルギーに満ちた1本です。
一見するとオメガのレーシングモデルを思わせる高揚感がありながら、その中身はまぎれもないユンハンス。その意外な歴史と、時代を超越する造形美に迫ります。
1. 50年前のデザインが、なぜ今も「最先端」なのか
この時計は、1970年代のスポーツウォッチの黄金期をモチーフに作られています。
しかし、そうした背景を知らされずに手渡されたら、誰もが「現代の最新鋭デザイン」だと思うはずです。
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行き着いた真円の美学: 時計のケースが「丸い」という基本構造である以上、デザインの進化はある一定の最適解に達しているのかもしれません。
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古さを感じさせないディテール: 少し角を持たせたクッション気味のケース形状や、文字盤を走る大胆なインデックス。50年近く前の意匠が今も完璧に通用するという事実は、この時代のプロダクトデザインがいかに成熟していたかを物語っています。
2. オリンピックの歴史を切り拓いた「知る人ぞ知る」栄光
スポーツの祭典の公式時計といえば、オメガやセイコー、あるいはティソといったブランドがお馴染みです。しかし、実はこのユンハンスも、1972年のミュンヘン・オリンピックにおいて公式タイムキーパーを務めた輝かしい実績を持っています。
単なる「お洒落なデザイナーズブランド」だと思っていた方のイメージを、良い意味でガラリと変えてしまうだけの硬派な歴史が、この時計のバックボーンには流れているのです。
【ちょっとした歴史の余談】
1972年といえば、日本中を沸かせた女子バレーの「東洋の魔女」の時代かな? と思いきや、調べてみると彼女たちが世界を震撼させたのはさらに昔の1964年(東京五輪)。時計の歴史を紐解くことは、当時の世界の熱狂や時代の空気を知り直す、知的な楽しさにも満ちています。
3. さらに50年後も色褪せない、ソーラー駆動のタフな相棒
文字盤のレイアウトや全体の佇まいは、一瞬「オメガのレーシング系か?」と見紛うほどの完成度。ですが、そこに端正な「JUNGHANS」のロゴが鎮座しているというギャップこそが、この時計を選ぶ最大の愉しみです。
さらに、このモデル(014/4202.44)は便利なソーラークォーツを搭載しています。
50年前の熱いデザインを身に纏い、光がある限り動き続ける現代の利便性。この時計なら、ここからさらに50年が経過した未来であっても、今と変わらない格好良さのまま手首で時を刻み続けてくれるはずです。
定番のマックス・ビルとは一味も二味も違う、ユンハンスの「もう一つの本気」を堪能できる、実に面白い選択肢と言えます。
製品スペック詳細(014/4202.44)
| 項目 | 内容 |
| ムーブメント | ソーラークォーツ(J622.50) |
| ケース素材 | ステンレススチール |
| 風防 | サファイアクリスタル |
| ケース径 | 43.3mm |
| 防水性能 | 10気圧防水 |
| 機能 | クロノグラフ(1/5秒積算計)、アラーム、デイト表示、逆回転防止ベゼル |
| 参考税込価格 | 64,200円 |
結論:王道を少し外す、大人のミリタリズム。
ユンハンス 1972 クロノスコープは、歴史的な重みがありながらも、日常で気負わずに使える万能なスポーツウォッチです。
「みんなが知っている王道スポーツ」をあえて外し、「実はこれ、あの五輪の公式タイムキーパーだったブランドでね」と語れるストーリー性。スーツの袖口から覗く適度なボリューム感は、あなたの毎日に心地よいアクセントを加えてくれるでしょう。
人とは違う個性をスマートに主張したい方、歴史のロマンをタフに使いこなしたい方に、ぜひ手に取っていただきたい名作です。
※更新時点で、各所在庫切れのようです。 随時検索結果をご確認ください。


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